さぎやまのはな


栽培にあたってのこだわり

 「さぎやまのはな」の個性について。ガーベラ栽培へのこだわりです。
 まず大きなポイントとして土耕栽培があげられます。土耕は水耕栽培と比較した場合、収穫本数や茎の長さなどの点で不利です。しかし、自然により近い状態でじっくりと根を張り花を咲かせたガーベラは、茎の硬さや花保ちの点で水耕栽培のものよりも優れます。
 さらに、「さぎやまのはな」では前日採花を可能な限り、徹底して行っています。通常の共選産地ではセリの前々日に採花しているそうですので、鮮度の面で有利なのは言うまでもありません。またこれは、1日分じっくりと花を育て上げてから収穫するという事でもあり、花保ちの点でも有利です。

 ガーベラは通常2,3年に一度植替えを行います。しかし「さぎやまのはな」では、基本的に毎年植替えを行っています。例えば、2年目3年目と時間を経るに連れて株が老化し、花が小さくなったり、花色が悪くなったりします。これを避け、なるべくその品種らしさを出すためと言うのが一つであり、また、秋口から冬にかけての供給量を増やすためでもあります。老化した株は春先から夏にかけては良く咲きますが、この時期にはガーベラはあまり求められていないからです。

 次に品種選択について。後の項目に詳細がありますが、ガーベラは大きく大輪系とミニ系に分別されます。大輪系は収穫本数がミニ系の半分以下でありながら単価はほとんどかわりません。また、花保ちやアレンジでの使いやすさでもミニ系のほうが優位に立ちます。よって日本国内では大輪系を栽培している産地は多くありません。ですが、「さぎやまのはな」ではガーベラの可能性を広げると言う観点や、あるいは単に生産者自身の物好きさの表れとして、大輪系の栽培に力を入れています。56品種を栽培のうち21品種が大輪系ですから、割合でいくと38%弱にもなります。ミニ系についても、スタンダードな種類以外に複色のものや八重咲きの品種などの一風変わった品種を多く取り入れています。もっとも、その手の変り種は収穫本数が少なめなのが辛いところです。。また、"ほぼ専売"品種としてアトランティック、コンボピンク、ツイスターなどを持っています。


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